
備長炭の割り方
備長炭は非常に硬く、特に紀州備長炭は炭の中でも世界最高峰の硬さを誇ります。その硬さは三浦式硬度で15度から最高20度(鋼鉄と同等レベル)の硬さと言われています。備長炭には長く太いサイズのものも多くあります。実際に飲食店などでは焼き台に合わせて割って使用されています。本記事では備長炭の割り方を炭焼き直伝の方法でご紹介します。
鉈を使って割る方法
まず用意するものは「厚手の手袋」、薪割りなどに使う「鉈(なた)」、角が90度ほどの「L時金具」をご用意ください。また作業時には灰や粉が舞ったり、破片が飛んでくる場合もありますので安全のためにマスクやゴーグルもご用意ください。
決して鉈で切るわけではなく、鉈を備長炭の上に当て、鉈と炭を同時に角に当て、その衝撃で割るようなイメージです。最初は力加減は弱めで試してください。力いっぱい叩きつけると大変危険です。細くて丸く硬く締まった備長炭は割れやすいのですが、太い炭、硬く締まっていない炭、不揃いの炭などは割りにくい傾向です。
実際には鉈やL字金具を持っている方は少ないと思いますので、下にはホームセンターなどで揃う道具で割る方法を記載しています。
備長炭を割るために必要な道具
安全かつきれいに割るために、以下の道具を準備しましょう。ホームセンターや100円ショップで揃うもので十分です。
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タガネ(または古くなった鉈・マイナスドライバー) 溝を作り、そこに力を集中させるためのクサビとして使います。
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ハンマー(金槌) タガネを叩くために使います。
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保護メガネ 細かい炭の破片が目に入るのを防ぐため、必ず着用してください。
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厚手の手袋(革手袋がおすすめ) 軍手でも可能ですが、鋭い切り口で手を切らないよう革手袋がベストです。
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汚れてもいい丈夫な下敷き コンクリートブロックや厚い木の板など、硬くて安定した場所の上で作業します。新聞紙や段ボールを敷いておくと後の掃除が楽です。
長い備長炭をきれいに割る3つのステップ
道具が揃ったら、いよいよ実践です。ポイントは「切る」のではなく「ヒビを入れて割る」ことです。
ステップ1:作業場所の確保と安全対策
安定した硬い台の上に段ボールなどを敷き、備長炭を横に寝かせます。必ず保護メガネと手袋を着用してください。飛び散り防止のために、割る部分以外を不要なタオルで巻いておくのもおすすめです。
ステップ2:割りたい位置に「溝」を作る
備長炭の割りたい位置にタガネ(または鉈の刃)を直角に当てます。ハンマーでタガネを「コン、コン、コン」と軽く叩きながら、備長炭を少しずつ回転させ、全周にぐるりと浅い溝(傷)をつけます。 この「ガイドライン」を作ることが、きれいに真っ直ぐ割るための最大の秘訣です。

ステップ3:一撃でパカッと割る
全周に溝がついたら、その溝にタガネをしっかりと合わせます。今度はハンマーで「ガツン!」と強めの一撃を加えましょう。 うまく力が伝われば、溝に沿って気持ちいいほどきれいに真っ二つに割れます。もし割れなければ、再度軽く叩いて溝を少し深くしてから、もう一度強く叩いてみてください。
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絶対にやってはいけないNGな割り方
正しい方法を知る前に、まずはやりがちなNG行動をチェックしておきましょう。
木工用ノコギリで切る
備長炭は非常に硬いため、木用のノコギリを使うと一瞬で刃が潰れて使い物にならなくなります。(※どうしても切る場合は、金属用やダイヤモンドカッターが必要です)
ハンマーで直接たたく
備長炭は硬い反面「脆さ」もあるため、直接強く叩くと意図しない方向に鋭利な破片が勢いよく飛び散り、大変危険です。また、粉々になってしまい炭として使いにくくなります。
まとめ:正しい方法で備長炭を活用しよう!
備長炭の割り方の手順をおさらいします。
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ノコギリは使わず、タガネとハンマーを用意する
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割りたい位置の全周に軽く傷(溝)をつける
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溝にタガネを当てて、強く叩いて割る
非常に硬い備長炭ですが、「クサビの原理」をうまく利用すれば、女性や力に自信がない方でも安全に好みの長さに調整できます。怪我にだけは十分注意して、備長炭での本格的なバーベキューや、美味しいお水作りを楽しんでくださいね!


