楠本屋 中華そば(和歌山ラーメン)
和歌山県海南市にある和歌山ラーメン(中華そば)のお店「楠本屋」に行ってきましたので、ラーメンのお味やメニュー、店内の雰囲気など詳しくレビューしていきたいと思います。
国道42号線沿いに店を構える楠本屋は、和歌山ラーメンで最も有名な「井出商店」の井出系の流れをくむ中華そばの名店です。店主はもともと弟さんが経営する超人気店「中華そば丸田屋」で修行を積み、自身のお店として楠本屋を2006年6月にオープンされました。
本格的な井出系スープの旨味を持ちながら、クセが強すぎず、後味よく仕上げられているので、何度でも通いたくなる味で、創業以来、地元和歌山だけでなく、近隣の和歌山マリーナシティに来られるお客さんや県外から訪れるラーメンファンにも支持されており、「地元からも県外からも愛されるソウルフード」となっています。
店内の様子
カウンターは8席。オープンの11時前に行きましたが数人が並んでおり、入店したらすぐに満員になりました。土日のランチタイムは行列必死の人気店です。Google口コミも1,000件以上入っていて、レビュー点数も高いです。
テーブル席は4席が2卓。ファミリーでも利用しやすくなっています。ラーメン店は子ども連れでは入りにくい印象がありますが、こちらはテーブル席もありますので大丈夫でした。
メニュー
楠本屋のメニュー一覧になります。価格は変更になっている場合がありますのでご注意ください。注文しても伝票がありませんので初来店の方はご注意ください(※レシートもでません)。支払いは現金のみとなっています。
麺類
-
中華そば 850円
-
豚そば 950円
-
大そば 950円
-
ねぎそば 1,050円
🍚 寿司・ご飯もの・サイドニュー
-
寿司 250円
-
ごはん 200円
-
ごはん大 250円
-
たまごご飯 300円
-
ゆでたまご 100円
-
キムチ 250円
🥤 ドリンク
-
コーラ 250円
-
オレンジ 250円
-
ウーロン茶 250円
🍺 アルコール
-
びんビール(アサヒスーパードライ) 600円
-
ノンアルコールビール(アサヒドライゼロ) 450円
🍱 テイクアウト(お持ち帰り)
-
中華そばセット(お得) 750円
スポンサーリンク
中華そば
ド定番の中華そばを注文。味わいは濃いめですが、後味は意外とすっきりとしています。個人的にはとても美味しいラーメンで、味は丸田屋に似ているような気がしました。大人は大丈夫だと思いますが、小さいお子様には多少濃く感じるかもしれません。
スープ
スープは豚骨+鶏がらをしっかり下処理したものを長時間炊き込んでおり、濃厚さと深い旨味がベース。醤油ダレとのバランスが良く、醤油風味がきつ過ぎず、でもしっかり存在感あり。「豚骨醤油」の中でもクセが少ないと思います。
スープ表面には少し脂膜が張ることがあり、それが「濃厚さ」の目印。光沢があり見るからにコクがありそうな見た目に食欲がそそられます。
麺
細めのストレート麺。加水率は低めで、コシと歯切れがあり、スープとの絡みが良い。細麺なのでスープを持ち上げて口へ運ぶ瞬間の香り、スープの風味との一体感が素晴らしいです。滑らかさだけでなく、麺自体から感じる粉の風味もありました。
具材・トッピング
チャーシューは豚バラを丁寧に煮込んだタイプ。薄切りで、脂身とあっさりした肉の部分のバランスが取れていて、スープに浸して食べるとじんわり旨みが出ます。
ねぎそば
「ねぎそば」は、楠本屋のラーメンメニューの一つで、標準の「そば(中華そば)」にたっぷりのネギと刻みチャーシューが加えられたバージョンです。ネギ特有のクセがなくめちゃくちゃ美味しかったです。和歌山ラーメンの名店「まるイ」を彷彿とさせるねぎそばでした。数量限定となっていますのでご注意ください。
刻みチャーシュー(薄切りバラ肉を使用)と、標準タイプのチャーシューも含む具材の一部。チャーシューはあまり厚くなく、スープと麺との調和を重視したタイプです。
サイドメニュー
サイドに「早寿司」や「巻き寿司」「いなり寿司」、ゆで玉子、キムチなどがあり、ラーメンと一緒に楽しめます。早寿司は和歌山県の郷土料理で塩や酢で締めた魚と酢飯を重ねて押し、数時間~1日程度で味をならす押し寿司の一種です。和歌山ラーメンの定番となっています。
ゆでたまごも和歌山ラーメン店の定番。ラーメンの到着までの間に早寿司とゆでたまごを食べながら提供を待つのが通の食べ方です。
井出商店・丸田屋との関係性
丸田屋との関係性
楠本屋の店主、丸田成輝(まるたなるき)さんは、和歌山ラーメンの人気店である丸田屋で修行し、そのノウハウを持って楠本屋を始められたとされています。楠本屋の店主と丸田屋の店主は兄弟関係であり、ラーメンの味や見た目は近しい部分がありますが、材料や細部の作り方で違い(バランス、麺の細さ、醤油の濃さなど)で特徴を出しています。
井出商店
井出商店は、和歌山ラーメン「井出系」の元祖で代表のお店。1998年元日に放映されたTVチャンピオン「日本一うまいラーメン決定戦」で優勝し、和歌山ラーメンを全国区に押し上げた立役者。「豚骨醤油スープ」「早寿司・ゆで玉子などのサイドの存在」「風味のあるスープ」といった多くの井出系の特徴を確立してきたお店です。
井出系を引き継ぐラーメン
丸田屋の代表である弟の丸田征吾(まるた せいご)さんは、高校卒業後、「井出商店」でラーメンづくりを一から3年間学びました。その間、スープ作りだけでなく、商売人としての心得や道具の扱い(製麺・スープ鍋・寸胴など)など基礎の基礎から学んだそうです。修業を終えた後、2002年に岩出市で丸田屋の一号店をオープンされました。
楠本屋のスープの方向性やスタイルは、この井出商店での修行、影響を受けた丸田屋を基本にしており、「クセの強さが最少」の井出系として、初心者にも入りやすい井出系の味として評価されています。
スポンサーリンク
駐車場とアクセス
駐車場
楠本屋の駐車場は店舗の横に3台ほど、裏手に7台ほどが停められるようになっていました。
アクセス
お店は国道42号線沿いにあり、看板も大きいので分かりやすいです。和歌山マリーナシティからも車で5分ほどですので、レジャーのついでに寄られるお客さんも多いようです。
車でのアクセス
車でのアクセスは、阪和自動車道 海南東ICより車で約8分、阪和自動車道 海南ICより車で約7分です。
電車でのアクセス
電車でのJR紀勢本線(きのくに線) 海南駅西口から徒歩約25分です。駅からは結構距離がありますので、車かタクシーでの来店がおすすめです。
お店の詳細
名称 | 中華そば 楠本屋 |
---|---|
Name | Cyukasoba Kusumotoya |
住所 | 〒642-0001 和歌山県海南市船尾257-9 |
Adress | 257-9 Funao, Kainan City, Wakayama Prefecture, Japan |
電話番号 | 073-482-1661 |
定休日 | 木曜日 |
営業時間 | 11:00~21:30 (L.O. 21:00) |
ホームページ | 公式ホームページ |
フェイスブック | 公式フェイスブック |
インスタグラム | 公式インスタグラム |
X(旧ツイッター) | |
駐車場 | あり(10台) |
交通アクセス | ■車 阪和自動車道 海南東ICより車で約8分 阪和自動車道 海南ICより車で約7分 ■電車 |
支払い方法 | 現金のみ |
予約 | 不可 |
備考 |
※上記内容は訪問時の情報になります。変更になっている場合がありますので、電話、HP、SNS等で確認してください。